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プロジェクト

防災

ボーリングによる地質調査で 豪雪地帯の地すべり対策に貢献。

地盤の状況を調査するボーリング作業。

山形県西部の志津地区は、山岳信仰で有名な出羽三山の主峰「月山」の南側山麓に位置しています。この地域は脆弱な地質の上、特別豪雪地帯のため融雪量が多く、過去に幾度も地すべりによる甚大な被害が発生しています。国土交通省新庄河川事務所は、平成21年度より地すべり対策事業として、観光地への交通や物流の要となる国道112号、治水や利水対策のためのダムなど、主要公共施設への地すべり対策を行ってきました。
アサノ大成基礎エンジニアリングはこの事業において、深さ200m以上を掘り下げる調査ボーリングを担当し、平成22年度から5年連続で地質調査を実施。同社の保有技術であるフローメータ検層をはじめ、多くの技術提案を行ってきました。これはフローメータ検層器と呼ばれる試験装置を使って地盤内に発達する水の通りみちを発見するものです。水の通るところは地盤が弱くなり、ここから地すべりが発生しやすいため、水の通りみちを発見することで対策を確実に行うことができます。他にも高精度流向流速計などを使った計測・解析技術を駆使し、斜面のリスク評価など防災対策を支援しています。

フローメータ検層器。先端にカメラを装着すれば、地層状況を観察することもできる。