事業活動

第11期 [2016年9月期] 第2四半期のトピックスをお知らせします

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

インフラ保全・運営管理

ICT(※)の活用により、
業務効率化と市民サービスの向上を実践。

地方自治体では、道路構造物の点検義務化に伴い、従来の日常業務に加え、インフラ保全に関する業務量が増加していることから、同業務の効率化やコストダウンが重要なテーマとなっています。
オリエンタルコンサルタンツは、焼津市に維持管理業務支援ツールによる業務効率化を提案し、試行プロジェクトを実施中です。
これまで、市民から修繕要望が寄せられた場合には、複数の市民から寄せられたときも、巡回点検で修繕の必要があるとされた箇所でも、そのつど調査員が確認をするケースがありました。
そこで、巡回点検支援、修繕要望受付支援システムによるデータ共有と見える化を提案。本システムは、市民からの要望を現場でタブレット端末を使って登録することができるため、要望の内容をリアルタイムに共有することが可能です。そのため、前述したケースで生じていた無駄の削減が期待されています。また、登録されたデータはデータベースで共有できるため、現場に赴いた調査員以外の職員でも要望の内容が把握でき、市民への対応がスピーディに行え、業務効率化とサービス向上が期待されています。
焼津市が管理する橋梁は約1,300橋。予算の制約から、その大半を職員自らが定期点検しています。これまでの点検作業では、点検現場で橋梁の損傷状況を写真撮影し、帳票にその状況を記入。その後、事務所に戻って、写真や帳票をパソコンに入力して帳票を完成させるため、現場と事務所で同様の作業を2度実施しなくてはならず、手間と時間を要していました。
そこで、タブレット端末を利用した、定期点検支援システムによる効率化を提案。本システムでは、点検現場でタブレットを使って写真撮影と損傷状況の入力を行います。そのため、事務所に戻って行っていたパソコン入力作業が不要となり、作業の効率化が図れます。加えて、タブレット端末に入力した情報を、データベースに一元管理し、帳票管理の効率化や保全計画の立案への活用が可能になります。
今後は、試験プロジェクトで得られた知見を踏まえ、更なる改善を図り、本格運用へ展開していきたいと考えています。また、本プロジェクトで得られた成果・ノウハウを元に、他の地方自治体への展開を推進する予定です。

※ICT…Information and Communication Technologyの略。主にネットワークを利用した情報通信技術を指す。

事務所のパソコン画面
事務所のパソコン画面
現場のタブレット端末画面
現場のタブレット端末画面

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

インフラ保全・運営管理

道路維持管理システムを活用した実証実験で
効果を検証。

オリエンタルコンサルタンツとオリエンタル群馬は、㈱東芝と㈱トプコンと共同開発中の「ICTを活用した道路維持管理システム」を、前橋市の道路維持管理で活用する実証実験を行っています。実証実験は、ICTを活用して道路の状態を管理する「巡回点検支援・通報管理システム」と、舗装の画像を撮影して管理する「舗装点検システム」の2つです。
「巡回点検支援・通報管理システム」は、日常の点検や住民からの問い合わせなどで発見した道路の異常を、スマートフォンなどで現場から送信し、クラウド上で管理するもの。一方、「舗装点検システム」はMMS(※)により取得した3次元の画像データから、舗装のひび割れや凹凸などの損傷状態を可視化するものです。
実証実験を始めて半年。「実務的なシステムである」と一定の評価を受けています。今後はさらに、システムの改善や仕組み・体制づくりを検証し、持続可能な地域のインフラ保全に貢献してまいります。

※MMS…Mobile Mapping Systemの略。車両に搭載したデジカメと3次元レーザー計測機を使って、道路や周辺映像と3次元点群データを計測する装置のこと。

■巡回点検支援・通報管理システムの概念
巡回点検支援・通報管理システムの概念

車両に搭載された3次元レーザー計測器によりひび割れを検知。道路の状態を可視化します。[資料提供 ㈱東芝/㈱トプコン]

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

インフラ保全・運営管理

全国の自治体初!
統合型データベースOC-MAXを開発。

オリエンタルコンサルタンツは、焼津市と国立大学法人名古屋工業大学との産官学連携により、将来のまちづくりや国土強靭化を戦略的に推進する「統合型データベースOC-MAX」を開発しました。これは、道路・河川・港湾・公園・上下水道・建築物・土地など、焼津市が保有するほぼすべてのインフラ情報を一元管理できる、全国の自治体初の試みです。統合型データベースの構築により、優先順位を考慮した複数年度の予算計画の策定や、施設のメンテナンスサイクルにおける維持修繕計画や履歴の一元管理など、行政サービスの大幅な品質向上が期待できます。
これまでの取り組みとして、平成26年度に統合型データベースを開発し、基本データを実装完了。平成27年度には建物や道路など個別インフラのマネジメント・維持管理に関する、課題整理と解決策の検討を行ってきました。この結果、公共施設における行政機能の強化、インフラ維持管理に関する業務改善に寄与しています。焼津市では平成28年度から本格導入を予定しており、インフラ全体の一括管理、維持修繕のスケジュール策定などに活用していく予定です。

■統合型データベースOC-MAXの概念
統合型データベースOC-MAXの概念

中野弘道 焼津市長とともに、共同研究の成果を記者発表。

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

インフラ保全・運営管理

耐震化を中心に
下水道管路施設の更新に向けた設計を実施。

新潟市では下水道中期ビジョンにおける基本方針の1つとして、「安心・安全な暮らしを守る下水道」の達成を掲げています。中央設計技術研究所では、新潟市下水道の重要幹線の一つである万代幹線の管内調査、劣化診断、耐震診断と耐震化などの実施設計を行いました。万代幹線は流量が多いことに加え、新潟県中越沖地震などの影響による不同沈下(※)によって、管路沈下部に冠水がありました。そこで管更生計画として施工中の汚水をバイパスさせる仮排水計画を策定し、施工の安全性を確保。また、管更生が困難な箇所については、バイパス管の新設計画を実施しました。
建設年度の古い下水道管路が年々増加していることから、管路の破損リスクが高まっており、破損によって生じる道路陥没など社会生活への影響が懸念されています。また、耐震化されていない下水道管路は全国でも膨大な量であり、施設の更新は喫緊の課題となっています。
同社は、60年以上にわたる経験と豊富な実績に基づく技術とサービスで下水道施設の保全に貢献してまいります。

※不同沈下…構造物の基礎地盤の沈下に伴い、部分的に均一でない沈下が生じる現象を指す。一様な沈下よりも、構造物の破壊や変状が起こりやすく、亀裂などが生じることも多い。

延焼クラスター分析は、街区内の延焼範囲をシミュレーションし、街区内の避難できるルートを割り出すための手法。ここでは生活道路が整備された場合の結果が示されている。

下水道管内の状況を実地調査。

株式会社アサノ大成基礎エンジニアリング

インフラ保全・運営管理

鉄道施設を中心に、
民間インフラの保全業務を拡大。

通勤や通学など毎日数多くの利用者が行き交う鉄道施設。過去には天井のモルタルが剥落して、駅利用者に怪我をさせる事故が発生しました。このような災害を防止するためには、適切な定期点検が必要です。第一の目的は、凶器となる材料の落下から駅利用者の安全を確保すること。また、第二の目的は利用者に多大な迷惑を与え、経済活動に大きな影響を及ぼさないための列車の確実な運行です。このような重要施設の保全サービスとして、アサノ大成基礎エンジニアリングでは鉄道会社ごとに点検基準を作成し、定期点検を実施して健全度を判定。危険度の高い個所から優先的に修繕を行っています。また、このほかにも今後発生が懸念される首都直下地震や南海トラフ地震など、大規模自然災害の影響も想定し、きめ細かな診断や補強対策を実施しています。
現在、鉄道のインフラ保全業務は、東京急行電鉄㈱、京王電鉄㈱、西武鉄道㈱、東京地下鉄㈱(東京メトロ)など首都圏の鉄道会社を中心として、主に建築物を点検しています。今後は相互乗り入れしている鉄道会社へ同社の保全サービスを提案し、建築物におけるインフラ保全業務のシェア拡大を目指してまいります。

利用者の安全と確実な列車の運行を支えるため、欠かすことのできない鉄道施設の定期的な点検。

利用者の安全と確実な列車の運行を支えるため、欠かすことのできない鉄道施設の定期的な点検。

株式会社エイテック

インフラ保全・運営管理

交通量が多く、車線規制に制約を受ける
橋梁点検で、空間情報技術が威力を発揮。

エイテックは、豊中市が管理する千里橋と千里斜路橋の定期点検と補修・耐震補強対策設計を実施しました。同橋は、橋梁の図面が保存されていないため、橋梁点検に先立って形状の取得が必要でした。ところが同橋は、日交通量7万台以上が通行する新御堂筋(国道423号)上に架かる跨道橋で、調査のために必要な車線規制は夜間のみ許されており、さらに規制できる車線数は1車線だけという厳しい条件でした。
そこで、調査の効率化を図るため、遠方からレーザを照射し、橋梁の形状を測量することができる3次元レーザスキャナー(通称Focus)の利用を提案。この計測機器を用いると、橋梁の形状に加え、橋梁に添架されている照明や道路標識なども一度に測量可能。対策工の検討に際して、橋梁の添架物を考慮した、きめ細かい対策設計、工事計画の立案につなげました。また、取得した3次元データを用いて、耐震対策を視覚化し、対策イメージを関係者と共有しました。
多くの自治体で、管理している橋梁の図面が保存されていないため、十分な維持管理が行えないことが課題となっています。今後も、培ってきた空間情報技術を活用し、これらの課題解決に貢献してまいります。

地上レーザ機器は三脚を立てて使用。小型だが非常に高精度なデータ取得が可能。

地上レーザ機器は三脚を立てて使用。小型だが非常に高精度なデータ取得が可能。

3次元データを活用した対策イメージの視覚化。

3次元データを活用した対策イメージの視覚化。

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

インフラ保全・運営管理

効率化と品質向上に向け、
時間軸を考慮したCIMの活用を検討。

オリエンタルコンサルタンツは、平成24年度に国土交通省が先導モデルとして実施した、設計段階におけるCIM(※)の導入プロジェクトに取り組み、その時に得た知見・ノウハウを元に、本プロジェクトを行いました。
CIMの機能の1つに、施工手順をアニメーションで表現する機能があります。プロジェクトの実施場所は盛土と橋梁の接続部で、工場や住宅地との近接地。そのため、3次元モデルに時間軸を加え、施工手順ごとの現道交通や沿道への乗り入れを検証できるアニメーションを作成しました。また、ここには複数の構造物や排水・舗装などの工種が混在するため、多くの設計者や施工者が携わります。これにより、相互の不整合が生じやすいという課題がありますが、CIMの活用でこれを解消。このほか、施工後には地中に埋設されて不可視部となる各種材料や施設データをデータ登録し、維持管理へ活用できるようにしました。
今後はこのノウハウを活かしながら、エイテックが有する空間情報の取得技術とオリエンタルコンサルタンツが有する空間情報の活用技術を融合させ、効率的で高品質なインフラ整備と保全に貢献してまいります。

※CIM…Construction Information Modelingの略。ICTを活用した建設事業全体での生産性向上を目的として、国土交通省の下で進められている。具体的には、調査・設計の段階から3次元モデルを導入し、施工・維持管理の各段階で連携・発展させ、一連の建設生産システムの効率化と品質向上を図るもの。

CIMを活用した3次元モデル。国土交通省の先導モデルのノウハウを生かして実施した。

CIMを活用した3次元モデル。国土交通省の先導モデルのノウハウを生かして実施した。

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

海外新規開拓

[インド国]
道路橋の損傷調査を行い、
今後必要となる補修・補強の需要を推定。

インド国の道路橋梁は、建設段階の欠陥や劣化などにより部材の損傷が多く発生し、補修・補強の必要性が高まっています。そこで、主要国道上の橋梁を中心に損傷状態を調査し、同国における補修・補強の需要を把握するプロジェクトを行いました。調査は15m以上の中規模橋梁を対象とし、遠望・近接目視、ハンマーによる打音確認、シュミットハンマーによる強度確認、鉄筋探査などを行いました。その結果、橋桁・橋脚などで相当数の損傷を確認。調査結果を元に、代表的な損傷のある橋梁の補修・補強方法を検討し、同国内の約10万橋に対する需要を推定しました。

取得した地形データを元に地形をモデル化し、流出土量の計算や被害想定などを行う。

シュミットハンマーによる橋脚の強度確認の様子。近接目視により、数多くの損傷を発見した。

腐食により内部の鉄筋が露出した橋脚。

腐食により内部の鉄筋が露出した橋脚。

 

破損した道路を大型車両が走行することも。

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

海外新規開拓

[ラオス人民民主共和国]
現地技術者の維持管理能力向上を促し、
効率的かつ経済的なインフラ保全を実現。

ラオス国はインドシナ半島の内陸国で、貨物・旅客とも道路輸送に大きく依存しています。政府は幹線道路を中心に全国道路網整備事業を推進してきたものの、技術力や予算不足により、すでに建設された道路の適切な維持管理が行われていません。そのため構造物の損傷が急速に進行・拡大し、円滑な道路交通の妨げとなっています。2011年からスタートした技術協力プロジェクトでは、マニュアルやシステム台帳などの整備や改良とともに、現地技術者の研修プログラムを実施。また、アスファルトの大規模な補修工事も行いました。

橋梁PC桁における、ひび割れ補修作業の実地研修。

橋梁PC桁における、ひび割れ補修作業の実地研修。

幹線道路の舗装面に発生した亀甲状のひび割れと路肩の変状。

幹線道路の舗装面に発生した亀甲状のひび割れと路肩の変状。

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

海外新規開拓

[モンゴル国]
橋梁維持管理サイクルの普及と構築に向け、
技術向上など人材育成を支援。

日本の約4倍の国土を有するモンゴル国の道路延長は約49,000km。旅客輸送の約98.5%を担い、貨物輸送では鉄道に次ぐ輸送手段として、重要なインフラ施設に位置付けられています。近年、急速に老朽化が進み、補修・補強の需要が高まっています。ところが、橋梁の計画的な維持管理が行われていないうえに、高度な専門知識に乏しいなど、職員の育成が喫緊の課題となっていました。本プロジェクトでは「橋梁維持管理サイクル」という概念の普及、マニュアル・ガイドラインの整備を含めた技術移転とともに、人材育成の支援を実施しました。

職員の育成を目的とした研修の様子。参加者は全員真剣な表情でトレーナーの説明に聞き入る。

職員の育成を目的とした研修の様子。参加者は全員真剣な表情でトレーナーの説明に聞き入る。

構造力学・橋梁工学に関するセミナー、補修・補強工法の選定に関するワークショップを実施。

構造力学・橋梁工学に関するセミナー、補修・補強工法の選定に関するワークショップを実施。