事業活動

第12期[2017年9月期]第2四半期のピックスをお知らせします

株式会社オリエンタルコンサルタンツ

交通高度化・総合化

産学連携の共同研究体DOMINGOに参画し、
津波や地震など大規模自然災害時の
モビリティ支援ツールを開発。

東日本大震災において津波避難時の交通渋滞により被害が拡大したこと、また、熊本地震では道路インフラの崩壊により地震後の復旧活動に大きな支障を来したことは記憶に新しいところです。このような災害時の迅速な避難や災害後の復旧を実現するには、モビリティの移動支援策を事前に計画しておくことが重要です。このような課題認識のもと、2011年11月に東北大学桑原研究室とオリエンタルコンサルタンツを含む6社の民間企業で形成する共同研究体DOMINGOが発足しました。開発システムの1つとして、交通・気象・地形や建物倒壊リスクなど被害想定データを組み込み、動的な被災状況を踏まえながら避難交通を再現し,その上で避難施策の評価が可能な「災害時避難交通シミュレーション」があります。これを用いて、石巻市の自動車津波避難計画作成業務を受託し,避難インフラの検討に適用してきました。これまでに培った技術を活用し、今後は豪雪・豪雨における交通障害予測や除雪計画の検討、原発避難計画策定への適用など技術の高度化に取り組んでいきます。

東日本大震災では、避難車両の集中による渋滞に津波が襲来した。災害時に人命を守るには、迅速なモビリティ支援が重要。

東日本大震災では、避難車両の集中による渋滞に津波が襲来した。災害時に人命を守るには、迅速なモビリティ支援が重要。

避難支援策の設計と評価

株式会社オリエンタルコンサルタンツ

交通高度化・総合化

学会活動や社会実験などを契機として、従来にない各種の交通安全デバイスを提案。

「ラウンドアバウト」は円形の平面交差点のうち、円形部分にある環道を時計回りに通行するものであり、出会い頭事故などの重大事故を削減し、安全性を確保します。また、「二段階横断施設」は、交通島を設置することにより、横断歩行者にとっては横断距離が短くなるとともに、安全確認をしやすくなり、横断歩行者関連の重大事故が削減されます。オリエンタルコンサルタンツはこれらの導入に学会活動を通じて中心的に携わっています。「ラウンドアバウト」は複数の自治体で導入され、「二段階横断施設」は国で導入が検討されています。このほか、「横断歩行者感知式注意喚起システム」を提案しています。これは、歩行者や自転車をセンサーで感知すると道路鋲が発光し、標識に「横断者注意」と文字で表示してドライバーに知らせるものです。雨の夜など視界が悪い状況で、特に事故防止に効果があります(大学・メーカーと共同開発、特許取得)。道路交通法改正や新たな交通安全施策により、全国で導入箇所が増加しています。

ラウンドアバウトの社会実験は、軽井沢町、焼津市、守山市など各地で実施された(写真は軽井沢町)。

ラウンドアバウトの社会実験は、軽井沢町、焼津市、守山市など各地で実施された(写真は軽井沢町)。

乱横断による事故の削減を目的として設置される「二段階横断施設」は、国で導入が検討されている。

乱横断による事故の削減を目的として設置される「二段階横断施設」は、国で導入が検討されている。

株式会社アサノ大成基礎エンジニアリング 株式会社エイテック 株式会社リサーチアンドソリューション

交通高度化・総合化

ビーコンを活用した観光アプリの開発を提案し混雑緩和とともに、観光客の回遊性を向上。

近年の観光客増加に伴い、さらに混雑が増している京都市東山区では、観光名所を南北につなぐ東大路通沿いのバス停など、特定箇所に歩行者が集中する課題がありました。エイテックとリサーチアンドソリューションは歩行環境改善を目的に、「観光(案内誘導)アプリ」の開発を提案しました。ビーコン(※)を活用した情報提供により、混雑する東大路通から各観光ルートへスムーズに誘導し、さらにスタンプラリーなどの導入で行動パターンが変化。混雑緩和とともに、観光回遊性向上を図りました。アプリには ①ルート案内 ②混雑情報提供 ③クーポン発行 ④観光情報提供 ⑤利用者の情報収集 という5つの機能があります。東山区は商業用店舗が多いため、できるだけ地元の方々の要望に応えられるよう、東大路通の周辺を4地区に分けて住民説明会を開催しました。また、ピクトグラム(絵文字)を使った看板や石畳舗装により、観光客を誘導する施策を提案。今回は社会実験という試みでしたが、今後は他の地域への展開も視野に入れています。

※ビーコン…BeaconとはBluetoothという信号の発信機のこと。数秒に一回、半径数十メートル範囲に発信する仕組み。

以前は良好なバス待ち環境が整備されておらず、安全な通行にも不具合が生じていた。

以前は良好なバス待ち環境が整備されておらず、安全な通行にも不具合が生じていた。

観光アプリでは混雑情報の提供により、利用者に快適なルートを選択してもらうことができる。

観光アプリでは混雑情報の提供により、利用者に快適なルートを選択してもらうことができる。

株式会社オリエンタルコンサルタンツ

交通高度化・総合化

ドライブレコーダーを活用した「車録」など
民間企業を中心に車両管理サービスを展開。

リサーチアンドソリューションはBPO(※)サービスとして、民間企業の車両管理に関わる業務の効率化を推進してきました。近年においては、日常業務の効率化だけでなく、コンプライアンス、コスト削減、交通事故・違反防止、環境・CSRなど幅広い視点に立った、適正な管理が求められています。お客様は製薬会社など、車両をたくさん保有する企業。一元管理のスキームを構築し、日常管理からリスク軽減まで一括で支援しています。交通事故に対する意識の高いお客様には、ドライブレコーダーを活用した事故削減サービス「車録」を導入いただき、急ブレーキなど危険運転を機械が判断し、前後15秒の画像を抽出して保存。ドライバーや管理者にフィードバックする、あるいは講習会など交通安全教育に活用しています。また現在はオリエンタルコンサルタンツとの協力により、自治体への営業を推進中。すでに柏市や北九州市において実績があり、今後は全国展開を視野に入れています。

※BPO…Business Process Outsourcingの略。案件ごとではなく、自社の業務プロセスの一部を継続的に外部の専門業者に委託する手法。

独立系アウトソーサーとして、リース車や社有車などの管理業務を支援。

独立系アウトソーサーとして、リース車や社有車などの管理業務を支援。

平石小水力発電所の完成式には、多くの地域住民が集まった。

ドライブレコーダー装着前後で、事故・違反発生率が大幅に軽減したことが分かる。(某企業実績)

株式会社リサーチアンドソリューション 株式会社オリエンタルコンサルタンツ 株式会社リサーチアンドソリューション

交通高度化・総合化

ビッグデータ活用で公用車の事故を36%削減。
ヒヤリハットマップなど市民とリスクを共有。

民間企業における社用車の事故増加に加え、自治体の公用車事故も増加傾向にあります。柏市ITS協議会に参画していたオリエンタルコンサルタンツは、当時公用車事故が増加傾向であった柏市に対し、約200台の公用車にドライブレコーダーを設置し、安全運転を支援するサービスを提案し、実施しました。その結果、ドライバーのヒヤリハットは1/3に減少し、公用車の事故を36%削減できました。また、「車録」によるドライバーへの安全教育だけでなく、取得した急減速位置などのビッグデータを活用したヒヤリハット箇所の抽出と、ヒヤリハット多発箇所に対する植栽剪定など道路施設の改良を行いました。さらに、小学生を対象とした安全教育コンテンツの提供やヒヤリハットマップの作成による市民との共有など、幅広いアプローチを提示しました。当初は試験的な導入でしたが、成果が認められ2016年度より業務として正式受注。今後はドライバーの安全、交通事故防止、防犯という3つの目的を掲げプロジェクトを推進していきます。

ドラレコ設置

ドラレコ設置

安全運転指導
講習会

安全運転植栽の伐採・剪定など、大きなコストをかけずに道路施設を改良。

安全運転植栽の伐採・剪定など、大きなコストをかけずに道路施設を改良。

株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル

交通高度化・総合化

交通移動の急増による深刻な渋滞を解消するため都市交通マスタープランの策定に参画。

スリランカのコロンボ首都圏では、自動車登録台数の急増や、未成熟な道路ネットワークの状況のもと、朝夕の混雑時間帯での交通渋滞が深刻化しており、新たな公共交通機関の導入を含む都市交通システムの改善と整備が喫緊の課題となっていました。
国際協力機構(JICA)は、同国初となる家庭訪問調査による交通行動データを収集し、都市交通に関する各分野の日本人専門家を派遣し、運輸省次官や大学教授をはじめ現地政府側機関の関係者と協議を重ね、都市交通マスタープランを策定しました。さらに優先度の高いプロジェクトにかかるフィージビリティー調査も実施しました。このマスタープランは政権交代後に設⽴された新政府機関により、彼らのオーナーショップのもとで改定され、実現に向けて動き始めています。海外におけるODAの分野では、日本の経験や技術力を活かした都市交通マスタープランの策定支援のみならず、全国レベルでの運輸交通マスタープランの策定や個別の運輸システム整備に向けた調査・計画を実施しています。

公共交通システムの整備のイメージを、マスタープランとして描くことが、コンサルタントとして求められる。

公共交通システムの整備のイメージを、マスタープランとして描くことが、コンサルタントとして求められる。
コロンボ都市圏中心部では交通混雑が悪化の一途をたどり、車両運行費の増大など多大な経済的損失を招いている。

コロンボ都市圏中心部では交通混雑が悪化の一途をたどり、車両運行費の増大など多大な経済的損失を招いている。